ホルモン治療について 1 準備・治療編
※実際の私たちのケースを元に記事を書いていきますが、1人、1人、適切なペースやホルモンは変わって来ますので、お医者さんとしっかりと相談の上、行ってください。
ホルモン治療につきましては、先生からも説明を受けると思いますが、副作用もあります。
性別適合手術の前に最低でも一年のホルモン治療が必要です。
さて、ホルモン治療を開始するぞ!となった時に必要な準備について書いていきたいと思います。
また、料金も目安ではありますが、書いていきますので参考にしていただければと。
【1 性同一性障害の診断書取得】
精神科にて、性同一性障害(=GID)であるという証明のため診断書を作成してもらう必要があります。性同一性障害の診断を下すためのガイドラインに沿っている病院もあれば、先生の判断で診断を下さる所もあります。
悠祐の場合は、以前にガイドラインに沿った病院へかかっていましたが、病院の方針とあわなかったという経験があるため、先生の判断で診断を下さる病院へ行きました。
(病院やガイドラインに関しては、先生を始め各個人ごとに考えが異なっており、ご自身で実際に見て判断をなされることをお勧めいたします。)
自分史(自分の性別への違和感を感じた出来事などを年表にしたものです)を用意し、病院へ行き、実際に先生とお話をし、その日のうちに診断書をいただきました。
料金は1万円ほど
【2ホルモン治療を行ってくれる病院調べ】
自分の住んでいる地域でホルモン治療を行ってくれる病院を調べます。インターネットで検索に引っかかるところもありますが、北関東となると、情報もなかなか無く、しらみ潰しに泌尿器科に電話をかけました。(男性ホルモンを扱うのが泌尿器科となるようです)
事情を説明すると、今まで対応していなかった病院でも対応してくれる所もあります。
幸い、私たちは宇都宮市で病院を見つけることができました。
【3 ホルモン治療を行ってくれる病院にて事前検査】
性染色体検査をし、IS(インターセクシャル)ではないかの検査をします。一週間ほどで結果がでます。
検査結果がISではないと出たら、いよいよ治療開始です。
この時点で、ホルモン治療を行った後のホルモンの増減を見るために血液検査を行います。
料金の記憶が曖昧なのですが、性染色体検査、血液検査共にそれぞれ1万円ほどだったと思います。病院によっても変わってくると思いますので、お問い合わせをしてみてください。
【4 ホルモン治療】
先生とホルモン治療で使うホルモンの種類、頻度などの相談をします。
悠祐の場合は、エナルモンデポーの250mgを二週間に一度注射していました。
250mgを使用する際、三週間に一度で注射をしていく方が多いようですので、少しペースは早いかと思います。
2、3ヶ月に一度は血液検査をし、先生と相談の上で治療を進めていきました。
注射を打つ位置は人によって変わりますが、二の腕かお尻がメインかと思われます。筋肉注射なので、痛みは普通の注射よりも強く、注射を打った後はしばらく皮膚を揉みほぐしてあげないと、少し硬くなったりします。(注射の中に油分が多いためだそうです)
様々な副作用が出る可能性がありますが、幸いなことに副作用は、ほとんど出ませんでした。
料金 エナルモンデポー250mgで3000円ほど
月に2度なので6000円(5週あるときは、たまに3回になって9000円)
ホルモン治療や性別適合手術は、自由診療となり完全自費治療となります。
ホルモン治療2では、実際の効果の経過について書いていきたいと思います。