医療の進み具合について(陰茎形成手術)
こんにちは(* 'ω')ノ
お久しぶりです◎
前回までは、ホルモン治療開始から、内摘・胸オペまでを記事でまとめていました。
内摘・胸オペ→戸籍・名前変更と進む方が多いのではないでしょうか。私たちも、そうでした。
そこで更に悩むのが、陰茎形成をするかどうするか。
とりあえず、エピテーゼを試しはしましたが、上手く合わず、買ったものの使用して居ません。(エピテーゼに関しては、後ほど追加で書こうと思います)
ズボンに自然な膨らみをもたせるための物は、時々使用しています。
タイトルは、医療の進み具合についてとありますが、調べたのは約1年ほど前になりますので、多少は変化しているかもしれません。
まず、どこから情報を得たのかと言いますと、知識のない私は、研究機関にメールで問い合わせをしました(京都大学iPS細胞研究所 国際広報室様から、返信をいただきました)
突然の事にも関わらず、大変丁寧な返信をいただいて……!!ありがたい……!
抜粋をしながら、まとめていきます。
私は医療従事者ではありません。さらに。理系分野に明るくもありません。頂いたメール内容をなるだけ、そのまま簡単にまとめていけたらとは思いますが、もしも、間違った解釈を書いてしまっていた場合は、訂正の連絡をいただければと思います◎
☆のところは、私の補足説明です。
Q【iPS細胞を用いた生殖器形成は可能なのか?】
A[iPS細胞を用いた生殖器の作製に関する研究つきましては、残念ながら、情報を持ち合わせておりません。一般的に、臓器を作製することは技術的に非常に困難と考えられています。]
☆一時期、メディアでは臓器の形成について多く取り上げられていましたが、なかなか難しいようです。また、技術的な問題に加え、倫理的な問題もあります。倫理的な問題については、この後書きますが、なかなか難しいものです。
生殖器形成が技術的に難しい→それならば、精子を作ることが出来れば、受精卵を作ることは可能です。それが、出来るのか?と質問をしました。
A[iPS細胞を用いて精子や卵子などの生殖細胞を作製する技術につきましては、京都大学の研究グループが始原生殖細胞の作製までは作製に成功しており、成果を発表されております。ご参考までに、昨年末発表されました京都大学のリリースと新聞記事のリンクを載せさせていただきます。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20161207/
http://kyoto-np.co.jp/environment/article/20161207000016/print ]
☆ここで気をつけて頂きたいのが、XX染色体の個体から精子を作ることが出来たわけではないということです(女性の身体からの精子作成ではありません)
研究内容についてのリンクを貼ってありますが、生殖機能(精巣)が欠損してしまった雄のマウスから、精子を作り出すことが出来たということです。
男性は、XYと二種類の染色体を持つのに対して、女性は、XXの一種類の染色体のみ持っています。
FtMの場合、治療や手術をしても染色体に変わりはありません。持っている染色体は、X染色体のみとなってしまいますので、今回の研究内容については、当てはまらないものとなってしまいます。
☆倫理的な問題について
倫理的な問題があると、先ほど述べました。
何が倫理的に問題があるのか?
精子と卵子を作り出すことは可能です。何の為に精子と卵子を作り出すのか?
ほとんどが子ども(受精卵)を作る為ですよね。となると、実験の段階で受精卵を作っても良いのか?となってしまうのです。
実際、国の法律で規制を設けたり、禁止されています。
現在、陰茎形成手術(自分の腕の皮膚や足の皮膚などから)は可能ですが、精巣を作る又は精子を形成する。というのは、まだ先の技術になってしまうようです。
また、どこまで可能なのかも未知ではありますが、少しでも良い方向に動いていくことを願っています。
将来、私たちは特別養子縁組での子どもを希望していますので、そちらについても少しずつ書いていきたいと思います٩( 'ω' )و書きたいこといっぱい!
参考サイトです\(◦´-`◦)/
文部科学省ライフサイエンスの広場: http://www.lifescience.mext.go.jp/
JST iPS Trend: http://www.jst.go.jp/ips-trend/
JST 再生医療実現拠点ネットワークプログラム: http://www.jst.go.jp/saisei-nw/
慶應義塾大学 SKiP: http://www.skip.med.keio.ac.jp/
慶応義塾大学病院iPSコンサルテーション外来:http://cmg.med.keio.ac.jp/ips-consultation/
京都大学医学部附属病院iPS細胞臨床開発部: http://ips.kuhp.kyoto-u.ac.jp/